カッコつけのベクトルがぶっ飛んでいた幼稚園児時代のエピソード
鳥が生まれながらにして、空に憧れるのと同じように、
馬が生まれながらにして、速く走ることに憧れるのと同じように、
男は生まれながらにして、"カッコよさ"というものに憧れるものです。
そう、男はカッコよく見られたい生き物なのです。
カッコよく見られたいっ!!
男はみんなこのような願望をひそかに抱いているのです。
カッコつけている男とかひくわー
顔の化粧落としてから言えやい!
まあ、女の子のかわいく見られたいのと同じ感覚ですかね。
男なら誰しもカッコつけようとしたことはあるのではないでしょうか?そして、それは時には失敗するものです。僕にもそんなエピソードがあります。
カッコつけようとして失敗した話
あれは僕がまだ幼稚園児だった頃の話です。
当時、僕は仲の良い女の子の友達がいて、その子と2人で遊んでいたときのことでした。僕らは仲良くダンゴムシを探して遊んでいました。
すると突然、年上の男の子3人が近づいてきて、僕らに絡んできたのです。
少年たち「やーい!やーい!」
幼いながらに僕は思いました。
「こいつらは危険だ!〇〇ちゃんから引き離さなければ!」
気持ちは勇敢ですね。かっこいいところを見せようと思ったのです。少年たちを撃退するために、僕は彼らに自分(僕)がやばい奴だと思わせれば逃げていくと考えました。
そしてなにを思ったのか、僕は落ち葉を握りしめ、
その少年たちのほうを向いて立ち上がり、
見せつけるように、かつ勢いをつけて、
落ち葉を食べました。
「落ち葉を食べました。」
(写真はイメージです)
それが子供の小さな頭でひねり出した答えでした。あ、前世の話じゃないですよ?前世、虫だったとかそういう話じゃないです。
意味わからなくないですか?正直自分でも意味が分からないです。
カッコつけようとして、落ち葉食べるんですよ?発想、ぶっ飛んでます。でも結果的に、その少年たちは気味悪がって走って逃げていったのです。
「うわあぁぁぁぁ!!」って。
勝ったって思いましたよ。見るからに年上の少年たちを、か弱い女の子から守ることができたのです。僕はすがすがしい気持ちで、女の子のほうを振り返りました。
めっちゃ真顔でした。一番驚いたのは彼女でしょう。引いてたかもしれませんが、わかりません。わかりませんけど、たぶん引いてました。わかりませんけどね?
変なやつと思われるのが嫌で、幼い僕はその顔を見ながら当たり前のように、もう一枚落ち葉を食べました。
「…〇〇ちゃんも食べる??」
「食べない。」
落ち葉の舞うこの季節、幼稚園の頃から毎年この思い出がよみがえります。
少年たちには勝ち、女の子には負けました。でも、少年たちは3人だったので、3-1で総合的には僕の勝ちということで…。(気持ち的には大敗ですが。)
まあ今となっては、恥ずかしい笑い話です。
余談ですが、落ち葉はそのころから僕の好物になりました。(嘘です)
おわり。