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「人工知能」は本も書けるし音楽も作れる。でも仕事を奪われるかどうかの議論は不毛だって話

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最近読んだ本のうちの1冊。「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書) 」

比較的、初学者向けの「人工知能」についての本です。帯に「イヴの時間」というアニメ映画のキャラクターが描かれていて、書店ではよく平積みになって置かれています。きっと売れているのでしょう。

(ちなみにこの「イヴの時間」という映画、おもしろいのでぜひ。プライム会員なら無料で見れます。)

 

人工知能という言葉の流行、そして独り歩き

最近は「人工知能」という言葉が市民権を得て、広く認められるようになったように感じます。ブームとまではいかないですが、あちこちで見かけるようになり、いつかは人間の仕事を奪ってしまうとまで言われるようになりました。

 

ピンと来ていない人のために、人工知能が使われているものの例として、SOFTBANKのpepperがあります。

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(出典:製品情報 | Pepper(一般販売モデル) | ロボット | ソフトバンク

最近ではCMで、人工知能搭載のエアコンだとか電気シェーバーなんてものも見かけるようになりました。ただあれは、個人的には人工知能と呼ぶのはどうかなと思うところがあります。人工知能という言葉の定義があいまいで、言ったもん勝ち的なところがあるのがいただけないです。ちょっと前のマイナスイオンみたいなかんじ?

 

 

「本読んだくらいで、何えらそうに語ってんねん」

 

って言われそうですね。(笑)

でもあれは「人工知能」技術ではなくて、「制御工学」という分野の範疇です。(おそらく)

 自信ないのかよ

 

話がそれました。

人工知能がどんなものなのか?機械学習とはなんなのか?それがわからない人はきっと多いはずです。でも、人工知能(AI)という言葉が流行り、その言葉を耳にするうちに「なんとなくすごそうだ」というイメージが出来上がり、そのイメージが独り歩きしてしまっている印象があります。

 

就活のグループディスカッションで、特に文系の就活生が口をそろえて「人工知能、AI」という言葉を使うように僕は感じるのですが、やはりこれも「人工知能が万能である」というイメージが多くの人に根付きつつあるからだと思います。

 

人工知能に仕事は奪われてしまうのか?

では、しばしば人工知能の話で議論される「人工知能に人間の仕事が奪われてしまうかどうか」という話ついてなのですが、これは間違いなくYESだと言えます。

↓↓週刊ダイヤモンドがまとめています。ここから引用します。

diamond.jp

機械が奪う職業ランキング(米国)の上位15位を抜粋。

  1. 小売店販売員
  2. 会計士
  3. 一番事務員
  4. セールスマン
  5. 一般秘書
  6. 飲食カウンター接客係
  7. 商店レジ打ち係や切符販売員
  8. 箱詰め積み降ろしなどの作業員
  9. 帳簿係などの金融取引記録保全員
  10. 大型トラック・ローリー車の運転手
  11. コールセンター案内係
  12. 乗用車・タクシー・バンの運転手
  13. 中央官庁職員など上級公務員
  14. 調理人(料理人の下で働く人)
  15. ビル管理人

引用:ダイヤモンドオンライン

 

単純な仕事ほど人工知能に奪われることになるでしょう。例えば自動運転などはかなり実用的なところまで来ています。10年、20年も経てば実際にそこらへんの道でも自動運転の車が走っているかもしれません。

コールセンターなどの仕事では、すでに人工知能が使用されている例もあります。

www.nikkei.com

 

実は本を書くこともできる人工知能

創作活動は人間だけの特権だと思っているかもしれませんが、実は人工知能が本を書いた例もあります。

 このツイート、2015年のものなので今はこれをはるかに超える成長を遂げているはずです。

 

これは2016年の記事ですが、テレビ番組の台本、映画の予告、音楽、小説、絵画など様々な創作活動に人工知能が取り組み、そして成果を上げていることが分かります。

gigazine.net

さすがにこれには脅威を覚えます。コンピューターが本を書くんですよ?機械が。つまり、創作活動を仕事にしている人も職を奪われる可能性があるということです。

 

でも日本は人工知能に仕事を奪われるかもしれないという心配する必要あるかな・・・?

こういった人工知能を導入することは大きく自分の会社の制度、仕組みを変えてしますものです。日本人は(というか日本の会社は?)業務のやり方を変えたがりません。今の技術でも、消えるおそれのある仕事は少なくないのですが、現状、消えていません。

 

昔からの業務システムを継続する習慣は大きな会社ほど強いのではないでしょうか?新しい業務システムを導入したベンチャー企業にひょいっと抜かれたりしなければいいのですが…。(まあ勝手な推測です。)

 

また、仕事がなくなっても新しい仕事が生まれます。ちょうど自動車が生まれることで馬車が減って、自動車関連の仕事が増えたように。新しい技術にはそういった影響は少なからず生じるものです。悲観的になりすぎる必要はないのかもしれません。

そしてその自動車の例と人工知能では、ちょっと話が違うのでそう簡単にクビを切られたりなんてことはなさそうです。仕事を奪われるかもしれないなんて議論をすることに意味はあまりないかもしれません。

 

 

日本人の事なかれ主義なのが吉と出るか凶と出るか。

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おまけ

こんなの見つけました。やっぱり人工知能すごい・・・。

gigazine.net

 

 

勢いで書いたので、話にまとまりと一貫性がなくてすみません。