【全米が泣いた】2017年の映画のキャッチコピーで「全米」は一体何回泣いたのか?
映画のキャッチコピーって、結構同じような言葉が使われがちですよね。例えば、
全米が泣いた
全世界を震撼させた
アカデミー賞最有力候補
みたいな。見たことあるなーってもの結構多いです。
ありがちなキャッチコピーを集計します!
そこで、今回はそのありがちなキャッチコピーを使った映画が2017年に何本上映されたのかを徹底調査!しかし、たくさんの「ありがちなキャッチコピー」を全部調べるのは大変です。せめてなにか一つのフレーズかキーワードにしたい…。
困った僕はGoogleへ。「映画 キャッチコピー」で検索するとこんな記事が!
ロケットニュースさんに、「ありがちな映画のキャッチコピー20」がまとめられていました。さっそくチェックしてみます。
1, 世界が泣いた
2, 全米ナンバーワン
3, 今年最高の感動を
4, アカデミー賞最有力候補
5, 観客動員数全米第一位
6, 全米で大ヒット
7, 今世紀最大のアクション映画
8, 映像化不可能といわれたあの作品が遂に待望の映画化
9, 本当に愛する者に、巡り会えました
10, 「○○」凌ぐ面白さ
11, ラスト○分、衝撃のラスト
12, 今年一番の感動作
13, 全米が震撼した
14, 大ベストセラー原作、待望の映画化
15, 映画史上類を見ない最高傑作
16, ベストセラー完全映画化
17, 全米が震えた
18, 先の読めない展開
19, 切なくて純粋なラブストーリ
20, ○○日、あなたは伝説の目撃者となる
たしかに、どれも1回は見たことあるやつばかり…。
ざっと見てみると、「全米」の単語が異様に多いのがわかりますね。
ピーン!(ひらめいた音)
ってことは、日本で上映される映画に「全米」とついたキャッチコピーを使っている作品はめちゃくちゃ多いに違いない!決まりだ!ついでに似てる「全世界」も合わせて数えよう!
というわけで、今回調べるのは、「2017年に上映された映画のキャッチコピーに『全米』または『全世界』が登場した回数」にしましょう!ではいこう!
「全米」または「全世界」を使った2017年の映画のキャッチコピー
調べる対象は、2017年1月1日から同年12月31日までに日本で封切り公開された(される予定の)映画(一般劇場公開のみ)とします。その本数を知りたかったのですが、どこにも総数は書いていませんでした。
ちなみに製作された本数はわかっていて1930本です。この中にはまだ日本で上映されていない作品もあるので、これは正確な数ではありませんが、1つの指標にしてください。
また、ポスターに書いてあるかのみを調べ、「世界」や「アメリカ」といった似た言葉は含めずに集計しています。
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<1月公開>
ダーティ・グランパ 「全世界で大ヒット!37か国以上で初登場トップ10入り!」
グースバンプス 「全米初登場No.1 & 全世界興収1億ドル超え!」
奴隷の島、消えた人々 「全世界を震撼させた”韓国塩田奴隷事件”それは、新たな惨劇のはじまり―—」
壊れた心 「全世界騒然の問題作、遂に解禁。」
<3月公開>
お嬢さん 「<成人指定>で全世界、異例の大ヒット!」
わたしは、ダニエル・ブレイク 「名匠ケン・ローチが全世界に送る最後のメッセージ」
ヘッド・ショット 「全世界、興奮」
<4月公開>
ゴースト・イン・ザ・シェル 「全世界待望!SFアクションの金字塔『攻殻機動隊』実写映画化!」
作家、本当のJ.T.リロイ 「全世界が騙された!!!」
<5月公開>
スプリット 「全米2週連続NO.1大ヒット!」
<7月公開>
メアリと魔女の花 「全世界待望の最新作、指導!!」
<8月公開>
ギフト 「全米が共感し、涙した!!」
<9月公開>
新感染ファイナル・エクスプレス 「全世界映画祭で大絶賛!!」
<10月公開>
ゲット・アウト 「全米初登場No.1大ヒット!」
<11月公開>
JIGSAW ジグソウ:ソウ・レガシー 「全世界震撼!『ソリッド・シチュエーション・スリラー』の最高峰!!」
セントラルインテリジェンス 「全米興収100億円突破のメガトンヒット!超劇的ビフォーアフター・バディムービー」
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・・・。
ふう…。
やっと終わりました。多かった…。
で、わかったこと。
そんなに「全米」多くないやんっっっっっ!!!!!
結果「全米」または「全世界」を含む作品が16作品。そのうち「全米」を含むのは5作品でした。いや~、これは完全に予想外。(調べ損ねているものもあるとは思いますが。)
もう使い古されたワードなのでしょうか?元から話題になるような作品には、全然使われていなくて驚きました。
似たようなフレーズも含めれば、もっとあったのですが、それでもせいぜいこの倍くらいだと思います。
あの有名なキャッチコピー、「全米が泣いた」のは2017年はなんと1回だけでしたね。思ったより全米、泣いてません。涙腺が強くなってきているのでしょうか?
そして、「全米」とか「全世界」とか書いてある作品はそこまで日本ではヒットしていないものも少なくなくて、キャッチコピーってそのまま真に受けないほうがよさそうですね。むしろキャッチコピーではずれが分かるのかもしれません。この関係性もいつか調べてみます。
「全米」が減っているのも、もしかしたら「全米」が日本人ウケしなくなってきているのかもしれませんね~。
キャッチコピーは時代とともに変化するものです…。「映画のキャッチコピー『全米』時代」が…。