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人間は天性のマゾヒストだっていう話

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ども、あらきんです。

僕は、人間は天性のマゾヒストではないかと思っているのですが、みなさんはどう思いますか?

マゾヒストというのは、

 

「〇〇は~、SかMで言ったらどっち~?」

 

っていう誰しもが一度はされたことのある謎の質問の、「M」のことです。「Masochist」の頭文字ですね。SかMとかどうでも良いような気がしますが、男女の関係では大事なこと…、なの、かな…?

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小さい頃は、男でMなのは恥ずかしいことだと思って、SとかMとかよくわからなくても「S!」って言ってました。

 

友「SかMで言ったらどっ…」

あらきん「エスっ!!!」(食い気味に)

 

この質問、好物かよ。

ただ今回は、性的な意味でのマゾヒストではなく、食べ物の話です。え?食べ物?

 

人の味覚と脳の不思議

ちょっと真面目な話をします。

どうしても口に合わない食べ物ってだれにでもありますよね。トマトとか納豆とか、嫌いな人はごまんといます。僕は変わっているかもしれませんが、杏仁豆腐が苦手です

 

でも子供の頃はもっと食べれないものありました。なすとかシイタケとか。皆さんもそういうものってありませんか?

年をとるにつれて昔は嫌いだったものが食べられるようになった」「むしろ好きになった」と、好き嫌いをいつのまにか克服していたという話はよく耳にする話です。

 

嫌いは本能的な防衛機能

なぜ「嫌い」な味が生まれるのでしょうか?

人が先天的に嫌う味として、酸味と苦味が挙げられます。酸味は腐敗、苦味は毒のシグナルなので、先天的には避ける味なのです。酸味や苦味がメインの野菜や刺激物を子どもが避けるのは、「これは食べちゃダメだ」と感じ取っているからなのでしょう。

 

しかし、ここからが脳のおもしろいところです。

 

人は学習する生き物なのです。嫌いな食べ物でも、それが危険なものではないと脳が理解すればいつの間にか食べれるようになるのです。 例えば苦い食べ物であれば、習慣的に食べ続けることによって、脳が「食べられるもの」と判断し、味覚が苦味を受け入れてくれるようになります

 

でも積極的に食べていないのにいつの間にか食べられるようになるのはなぜなのか?

それは、苦手な成分をほかの食べ物を通して少しずつ食べていたからなのです。自分の好きな食べ物を通して、無意識に嫌いな食べ物を克服できるなんてっ!

 

人間は天性のマゾヒスト

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マジメな話が続いたので、「あれ?マゾヒストの話はどこに行った?」なんて思ったかもしれませんが、安心してください。これからです。

 

辛味や苦味といった味は、本能的には危険な味なのです。

思い返してみてください。子供の頃のカレーはみんな甘口でしたよね?コーヒーは苦くて人が飲むものではないと思ったし、お父さんがおいしそうに飲んでいるビールはまずいと思ったはずです。(ペロッとするくらいの経験はみんなありますよね…?)

 

さらにさらに、子供にとって初めてのジェットコースターは恐怖しか感じない危険な乗り物でしょうし、お化け屋敷は入ってはいけなかったという後悔しか生まない場所かもしれません。

でも、成長するにつれて、怖さがやみつきになり、すごいジェットコースターがあると聞くと目を輝かせ、怖いはずのお化け屋敷には入ってみたくなります。

 

え、怖いんじゃなかったの?危険だと判断してたんじゃないの?

マゾなの?マゾヒストなの?

 

 

人間はおもしろいことに、体は拒絶するようなものでも、徐々に好きになっていくことがあるということです。これが僕が、人間は天性のマゾヒストだと考える理由です。嫌だったものが快感に変わっていくんですよ?

辛いもの?好き。

怖いもの?好き。

これは完全にMですよ。

これからは、「〇〇はSかMだったらどっち?」と聞かれたら、攻めたい気持ちがあっても、「Mです。」と答えてください。本当にMの人は食い気味に答えましょう。

 

男の人も恥ずかしがることはありません。人類みんなM。Mなおかげで今日もカレーは辛くておいしいし、コーヒーは苦くておいしいのです。M万歳!バンザーイ!!