「ゲット・アウト」という全米映画レビューサイトで99%絶賛された映画の凄さ
公開前から地味に話題になっていたこの作品。テレビのCMでは見たことないので、知らない人もいるのではないでしょうか?
あ、でも僕はYouTubeのCMでは見たことあります。あと映画の上映前の予告映像でも。
この「ゲット・アウト」という映画がとてもすごかったので、紹介します。
ちなみにネタバレはなしです。知りたい人は他のサイトか映画館へ。
全米で大絶賛
うんざりするほど聞き飽きた、この映画の宣伝セリフ。しかし今回はガチでした。
まず全米映画レビューサイトで99%の評価を得ています。このサイトというのが、「ロッテントマト」という映画評論家のレビューをまとめたサイトで信頼度の高いレビューサイトなんですね。
www.rottentomatoes.com
ここで99%を取るというのは凄いことなんです。(100%の作品もありますが。「トイストーリー」とか「羅生門」とか。Wikipediaで確認できます。)
ちなみに去年邦画1番のヒット映画「君の名は。」は、97点でした。
今年は「ベイビー・ドライバー」や「ダンケルク」といった高評価作品が続出しましたが、それ以上というのがまた凄い。
さらにこのサイトで、「オールタイムベスト」つまり今までの映画全ての中でのベスト100の1本として、「ゲット・アウト」が4位に入っているのです。
上位にいるのは、「オズの魔法使」「市民ケーン」「第三の男」という傑作中の傑作。
昨年公開され、アカデミー賞6冠の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」も実は5位に入っていますが、なんとそれ以上のランキング!
しかも、監督デビュー映画であるから驚きです。
「ゲット・アウト」のここがスゴイ!
スゴイというポイントがいくつかありますので、ご紹介します。
見た人たちからの評判もすこぶる高い!
『 #ゲットアウト 』劇場予告に煽られ初日鑑賞。これ面白い!偏見に満ちた人種的特徴とコンプレックスに着眼した奇想天外なストーリー。善良な人間が持つ表向き『差別はNO!』の意識の奥に潜む上から目線な傲慢さをブラックに風刺。前半は探求心を大いに煽られ後半一気に謎回収。凄いもん作ったな pic.twitter.com/ZmyHKdAEO6
— きえ (@mkeew) 2017年10月27日
【公開中映画】
— まどろみマリー (@madoromi5554) 2017年11月5日
「ゲット・アウト」…とんでもないホラーが来た。序盤、主人公の置かれる環境の「異質、不気味、居心地の悪さ」から観客に伝わる緊張と、真相解明からの畳み掛け。主人公の親友のぽっちゃりが急に頼りに見える心象の変化(笑)等、派手さは無くとも傑作。#ゲットアウト pic.twitter.com/3JXwi3SanQ
劇中の伏線がスゴイ!
本当に伏線の張り巡らせ方が緻密なんです。
正直1回目観た時には、あまり気づけない部分も多いのですが、全てわかった上でもう一度よくよく考えてみると、実は冒頭から伏線のオンパレードだったということに気がついてハッとするんですよね。
この緻密な脚本づくりが、批評家たちからの高評価に繋がっているように感じます。
低予算なのにスゴイ!
ハリウッドのメジャー作品としては非常に低予算で作られたこの作品。製作費は500万ドル(約5億7000万円)だったそうです。確かにエンドロールが非常に短かったです。映画に携わった人がそんなに多くなかったことがここからわかります。
低予算でも、その“面白怖さ”が口コミで広がり、批評家にも大絶賛されて、全米初登場1位のサプライズ・ヒットを飛ばして2017年に最も利益率の高いホラー映画の1本となったってすごくないですか?
怖いのに見入っちゃうからスゴイ!
ジャンルがあまりわかりにくいのですが、ホラーというかスリラーといった感じでしょうか?不気味な怖さがじわじわきます。
当然終盤になってくればわかるのですが、なかなか話の展開が読めなくて、わかってからも息をのむ展開ではらはらします。 タイトルの意味も、「なるほどなあ」と納得。
ホラー映画のような驚かすような場面もありますが、怖さではない何かに引き込まれて見入ってしまいます。そういう意味ではミステリー的な要素もあります。
まとめ
何が起こるのかわからなすぎる展開と、一言では縛れないジャンル。なにを言ってもネタバレになりそうなので、あらすじすら書きませんでしたが、この作品を見ないのは損だと思いますよ!
ちなみに本編の冒頭10分間が、YouTubeで公開されています。この最初のシーンの意味も謎を深めるのですが、いきなり怖いですよね。(笑)
ドキドキしすぎてしんどいという感想もありますが、わからなくもないです。
上映している映画館が少ないのが難点ですが、この手の作品は映画館で見てこそだと思います。ぜひ劇場へ!