暗記力について悩んでいる人必見!とっておきの記憶のコツ教えます。
記憶力について考えたことはありますか?
記憶力が悪いことで、勉強した内容がなかなか覚えられないことや、仕事の能率が悪くなってしまったりして悩んでいる人もいるかと思います。
今回はそんな人にとっておきの内容です。
記憶のコツってあるの?
記憶するのにコツなんてあるのでしょうか?あつたら知りたいですよね。忘却曲線に沿って、何度も記憶するのがベストではありますが、一発で覚える方法はあるのでしょうか?
マジカルナンバー7とは?
マジカルナンバー7という言葉を知っていますか?
マジカルナンバー7とは、人が瞬間的に記憶できる短期記憶の限界を表したもので、アメリカの認知心理学者であるジョージ・ミラー氏が、「人は一度聞いただけで、直後に再生できる記憶容量はどのくらいか」ということを研究し、1956年に発表した論文『マジカルナンバー7±2』というタイトルから、生まれた言葉です。
人は一瞬で覚えられる言葉の数は、5〜9個であるといわれています。これは後々使いますので、覚えておいてください。
プライミング効果で記憶
では、さっそく例を使ってお話ししましょう。
例えば、家族におつかいを頼まれたとします。
「あ、出かけるんだったらついでに買ってきてほしいものがあるんだけど…、
『鶏もも肉、みりん、にんじん、ごぼう、砂糖、こんにゃく、醤油、干しシイタケ、里芋、サラダ油、かつお節』
を買ってきてよ。」
11個…。みなさん、一発で覚えられましたか?
まあ普通は無理ですよね。
ついでにという割には頼む数が多すぎるでしょ、なんてツッコミは今回は受け付けません。
でも中には簡単に覚えることができた人がいたかもしれません。実はこの食材は適当に選んだわけではないんです。
この筑前煮の材料なんです。筑前煮のレシピを知っている人なら、この材料リストを見て、「ああ、筑前煮か…」とすらすらっと覚えることができたかもしれません。
このように、知っているものと結びつけることで記憶は簡単に定着するのです。これはプライミング効果によるものです。
つまり、覚えたいものに対して自分が知っているものと結びつけるだけで覚えやすくなるということです。
これを応用して、2つのものを結びつける覚え方をしましょう。
例えば、「desert」という単語には「砂漠」という意味のほかに、「見捨てる」という意味もあります。「砂漠で見捨てる」と覚えると「desert = 見捨てる」も簡単に覚えることができませんか?
マジカルナンバー7とプライミング効果の威力
今ひとつピンとこない人にもう一つ例を。
次の14文字のアルファベットを10秒で覚えてください。
「NHNAMRKRSAFRNS」
どうです?10秒は、難しくないですか?でもこれも、先ほどと同様に簡単に覚える方法があるんです。
NHN(ニホン) AMRK(アメリカ) RSA(ロシア) FRNS(フランス)
こう分けるとどうでしょう?14文字が4単語に減ったのです。こうすればマジカルナンバー7の範囲内ですね。さらにプライミング効果も使っています。
つまり言いたいのは、何気ない単純な羅列でも工夫次第で簡単に覚えるようにできるということです。年号のゴロ合わせなどがそれに近いと思います。
流れで覚えることの威力
また、単語同士で無理やり関係性を持たせて覚える方法もあります。
『バナナ、カメラ、山、雨、タクシー、花、家、数学、テレビ、サッカー』
この10個の単語を順番を含めて覚えるのに、ストーリー仕立てにするという方法が使えます。
「おやつの『バナナ』と『カメラ』を持って『山』に行こうとしたら、『雨』が降ってきたので『タクシー』に乗って、『花』を見て『家』に帰った。そして『数学』の勉強して、『テレビ』を見ると『サッカー』の番組があっていた。」
少し無理がありますが、これで順番を含めて比較的簡単に短時間で覚えることができるわけです。歴史などで流れをしっかり掴んで覚えることがどれだけ有効なことなのかがわかったと思います。
人間は、ひとつひとつの出来事を独立したものとみて、個別に覚えることは苦手ですが、流れで覚えることで、その覚えたことを思い出しやすくするという効果があるのです。おもしろいですよね。
まとめ
記憶力の差とは、平等に持っている脳内の容量を、上手く使いこなせているかどうかで、記憶力が悪いと言っている人は、決して記憶できていないわけではなく、
「覚えた情報を忘れてしまっているだけ」
なのだといいます。よく脳の記憶の働きについて、
人はたくさん引き出しのある脳に記憶を閉まって、その場所がわからなくなって思い出せなくなる
なんて例えがされますが、そういうことなんでしょうね。
いかに思い出しやすいように覚えるか、が楽に記憶する方法で、それには今回お話ししたような方法が有効的だと思います。ご参考に~。